理事長所信

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理事長所信
スローガン
はじめに
 「常識にとらわれず果敢に行動を起こし続ける者が勝ち残る」
 未曾有な社会変化の時代に差し掛かり、私は危機感を抱きながらそのように考えています。
 平成の終盤にかけて、巨大IT企業の成長が牽引し、誰しもが世界中の情報にアクセスでき、 世界中の人達と容易に繋がれるインフラが整いました。 結果的に多くの人々がある程度充実したライフスタイルを謳歌することを可能にした一方で、 商品やサービスが溢れコモディティ化し、普通なものは淘汰され埋没していくこととなります。 即ち、異彩を放つ輝きの強いものだけが生き残れるのです。 そのような環境下において、数々の革新的なテクノロジーの進化が起こり、それは社会を劇的に変化させていきました。 そして令和となり、新型コロナウィルスのパンデミックが起因となって、変化が大いに加速されたのです。 この予測不可能な未来を切り拓くために必要となる力は、社会の変化に巻き込まれるのではなく、 自らが先んじて変化し、社会変化の起因となる力だと考えます。
 私たちの故郷である別府市は、観光業や飲食業等、大半の事業がサービス産業に付随しており、 コロナショックによって受けた影響は計り知れません。 業態としての構造的な改革を迫られた企業もあるでしょうし、地域として変化の過渡期に差し掛かっているとも言えます。 しかし、元来別府市は多様な価値観を受け入れて共存し、文化を育んできた系譜があるので、 ポストコロナにおいて成長できるポテンシャルはとても高いのです。
 私たち別府青年会議所は46年間、社会の空気を読み解き、明るい未来を描き、先輩方の尊い運動が地域をリードして参りました。 先行き不透明な未曾有の変化が起きている今こそ、青年会議所としての真価を発揮し、 自らが社会変化の起因となる気概を持って運動することが重要なのです。
 予測不可能性を恐れず、常識を打ち破る行動を起こしていきましょう。
 世界は開け、社会的課題への感度が高まり、価値観が多様化する中で、 美意識を兼ね備えた全うな判断ができる青年経済人として地域をリードしていきましょう。
 THINK DIFFERENT 美しく、世界の景色を一変しよう。
 このスローガンのもとで、本年度各種運動を展開して参ります。
多様性を思いやり個々が輝ける組織改革
 近年、働き方改革が推進されると同時にライフスタイルが多様化し、 リモートワークが一般化してきたことで新たな価値観も生まれました。 そのような中で青年会議所の組織運営の在り方も見つめ直す必要があります。 一方で会の方向性を厳粛に決定する各種会議や、会員が一堂に会して交流を深める例会など、 別府青年会議所としてあるべき姿を継承することも必要です。 重要なのは、多様性を思いやり見捨てないこと。 組織としての伝統は共有しつつ、どのような状況でも参画して個々が輝ける仕組みを構築して参ります。
モラルと教養に基づく美意識を兼ね備えたリーダーの育成
 ITの向上によって世界が開け、SDGsといった社会課題に対する感度が若い世代を中心に高まり、 またダイバーシティ等の価値観が多様化する中で正解の難しい回答を迫られる場面が増えていきます。 その際に重要なのは、社会を俯瞰で捉え、組織を前進させる適格な判断ができる資質です。 他者を思いやるモラルと歴史的文脈を捉える教養を身に着け、美意識をもって未来を描くリーダーを育成する必要があります。
-別府青年会議所ファンの醸成を図るPR戦略
 別府青年会議所の運動を強力に推進する為には、多くの賛同者を募ることも重要な要素です。 しかしながら、情報過多になっている現代社会において、広報での存在感を高めることは容易ではありません。 どうしたら自分達の魅力が伝わるのかを徹底的に考え抜き、 運動の背景や目的といった物語を具体的に発信していく中で、 組織やメンバー個々へ愛着をもってもらえるような仕組みを各種SNSの特性を踏まえて構築していきます。 また、行政や各メディアとの関係をより強固なものにし、 全体を通して別府青年会議所の存在感を高めるPR戦略をたてる必要があります。
世界の複数性を理解する国際感覚の醸成
 別府市はポストコロナを見据えた際に、国際観光温泉文化都市としての新たな成長が必須となるでしょう。 その際は様々な属性を徹底的にマーケティングし、世界の複数性を理解した国際感覚を醸成することが、 世界から愛される上で必要となってきます。 そこで、100ヵ国2000人以上の留学生がいるという別府市の環境を活かし、 相互の文化や価値観を体感する場を設けて参ります。 また中華民国台北市陽明山國際青年商曾、並びに大韓民国木浦青年会議所の両姉妹JCとも、 有益な情報交換を続け、相互に成長できる建設的な交流を目指します。
“思わず人に伝えたくなる”地域の本質的な価値の発見と編集
 コロナショックによる長期間にわたる移動の自粛は、移動距離に対する考え方を大きく変えることになるでしょう。 即ち、本当に行きたい所だけが選ばれるという地域間における競争が激しくなっていきます。 そこで重要なのは、地域の価値をいかに分かりやすく伝えて共感してもらえるかということです。 人・土地・建物が長年培ってきた歴史的文脈を捉えて本質的な価値を発見し、 その価値に共感をもってもらえるように分かりやすく編集した体験を提供します。 また “思わず人に伝えたくなる”仕掛けを組み入れることもSNS社会において必須なおもてなしとなり、 自然と魅力が広まっていきます。
他者に深く寄り添い価値観を揺さぶられる交流機会の創出
 変化の時代を生き抜くための大切な要素として、多様な価値観をいかに受け入れられるかという点があると考えます。 その為には、無数の他者の感情を多面的に読み取る能力が重要なのです。 別府青年会議所は境遇の異なる多くの会員が同じ土俵で切磋琢磨できる魅力的な組織です。 会員間で自己の価値観が揺さぶられる交流機会を多く作り、他者を思いやれる強いチームを構築します。
未来の社会変革を先導する創造性豊かな思考力の向上
 未来の予測が不可能な昨今、子供たちが迎える未来はどのようになっているでしょうか。 更なる激動な時代を迎えているのかもしれません。 やはりそこでも、自らが変化の起因となる行動はとても大切になってきます。 ITの進化で世界中と繋がれる一方で、自分の好きな情報・人とだけ繋がろうとし、 逆に世界が閉ざされてしまう懸念もあります。 未来を自分の力で切り拓く為には、正解のない問題に、自由な発想で自分の理想を求めていく創造性が必要なのです。 別府は多様な文化を育んできた歴史があり、その未来を担う子供たちにも、 常識にとらわれず多様に答えを作り出していく経験ができる場を構築していく必要があります。
魅力的な人が多様な人を惹き付ける自然発生的な仲間づくり
 本年度、別府青年会議所は2013年以来最も多い10名の卒業生を輩出致します。 会員拡大を喫緊の課題と捉え、精力的に活動していく必要があります。 組織と個が魅力的であることを念頭に自覚ある行動を心掛け、 多くの出会いを能動的に迎えにいく姿勢を常に持ち続けなければいけません。 そして、いかに相手に共感してもらえるか、徹底的に想像を膨らませて工夫をするのです。 会員拡大に近道はありません。 出会うことに消極的にならず、否定されることを恐れず、果敢に行動して1つ1つの丁寧な作業を積み重ねていきましょう。 あなたの魅力が他者を惹き付けるのです。
「公益社団法人日本青年会議所 第71回全国大会おおいた大会」の支援
 本年度は一般社団法人大分青年会議所の主管により、 大分県として初の全国大会である「公益社団法人日本青年会議所 第71回全国大会おおいた大会」が開催されます。 副主管としてスポンサーJCである大分青年会議所を支援し、また観光都市別府としても、 全国から来訪する多くの会員が地域の魅力を実感できるおもてなしを心掛けて参ります。
終わりに
私が2013年末、10年ぶりに別府へUターンした際は、 知人が全くいない中でも地域で代々家業を営んできた縁で名前だけが一人歩きしていることに葛藤を抱いたこともありました。 そんな折に入会したのが別府青年会議所です。 様々な活動・運動を通じて自分の行動が評価され、時には叱咤激励されることに心地良さを感じ、 とても夢中になったことを覚えています。 別府という地域に少しは貢献出来ているのかなと初めて実感したのもJC運動を通じてでした。 別府において、私を私として認めて頂けた場所が別府青年会議所だったのです。 これからの時代、個々の魅力を磨くことがとても大切になってくる中で、 誰しもが輝ける可能性のある機会が別府青年会議所にはあります。 失敗を恐れず果敢に行動を起こしていきましょう。
 私も理事長という重責を真摯に受け止め、先輩方が築き上げた尊い歴史を更に進化させる1年を刻むように精進して参ります。 これまでの別府青年会議所の発展にご尽力された全ての皆様に感謝を申し上げると共に、 変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、本年度もどうぞ宜しくお願い致します。

公益社団法人 別府青年会議所

第47代理事長

千壽 智明