- はじめに
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昨年、ようやく新型コロナウイルスの影響も緩和され、催事も多くの方々が参加できることとなり2024年はより一層、活発な状況が生まれてくると感じています。
しかしながら2020年に世界的大流行した新型コロナウイルス蔓延によって、それまで行っていた事業や懇親が出来なくなる状況となりました。
現在、別府青年会議所の2019年以前を知っているメンバーも約4分の1となり、それまで先輩方が積み重ね、また紡がれてきた系譜が途切れた部分もあります。
別府青年会議所の歴史も49年目を迎え、翌年には50周年を迎えます。また別府市としても本年は市政100周年を迎えます。
変革の時期を迎えるにあたり、「地域」の魅力を改めて見つめ直し、そしてそれに取り組み行動していく我々「組織」の在り方についても考え、明るく夢が溢れる未来に向けて行動することが必要です。
改めて先輩方が積み重ねてきた歴史に「感謝」し、別府市という街の「可能性」を見つめ明るい未来に向け「行動」していきます。 - 関係人口増加を生み出す交流
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別府市は大分県の中でも大学が集中しており、学生に恵まれた地域となります。
また、観光に訪れる方や障がい者支援施設があることもあり、福祉の関係も多く、地域の特色としても多種多様な人々と交流の機会がある地域です。
その様に恵まれた環境である別府市において、地域のオピニオンリーダーになり得る多種多様な環境の人々が関わり合い、学び合っていくことは別府青年会議所としても必要なことだと考えます。
置かれた環境、団体、人種、職種。それらを飛び越えて地域のプラットフォームとなれる交流を目指していきます。 - より良い成長を促す組織運営
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当たり前のこと程、実践することが難しいと感じています。
挨拶をすること、提出日を守ること、約束した時間を守ること、出欠の返信など、当たり前に出来そうなことですが、振り返ってみた時に出来ていないことがあるのではないかと思います。
社会において基本があるならば、我々が模範となることが大事であると考えています。
組織運営において、当たり前のことが出来ない現状は往々にしてあります。
規律が守られることで個人、そして組織としてのより良い成長に繋がると考えています。
規律のある組織運営の大切さを考え促すことで、団体全体に良い刺激を与え、より良い成長となることを目指しています。 - 魅力を発信する広報
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現在、情報発信は大きな影響力を持っており、必要不可欠なものです。
対外に向け、自分たちの事業や活動、そして背景など魅力を発信していきたいです。
発信の方法も様々な方法があり、それらを駆使し、今後の地域を担い、成長の機会を求める多くの方々に向けて広報を行います。 - 新陳代謝をおこす会員拡大
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川は水の流れがないと淀んでしまいます。
川の流れと同様に組織においても流れがあることは大切です。
我々、青年会議所も毎年、人の流れの中で活動を行っています。
新入会員が増えることでより多くの方に成長の機会を提供することができ、地域のリーダーを増やすことが出来ます。
今年度は人の交流、そして拡大が大事な年だと考えています。
まずは拡大に向け、「知ってもらうこと」そして「分かってもらう」ことを広げていき、次の世代につながる会員拡大を計画、実施します。 - 地域を担うリーダーシップの育成
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地域が成長し、発展するために大切なことはリーダーの存在と考えています。
別府青年会議所はこれまで地域を牽引する人財を輩出してきました。
地域、そして社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供していきます。
そのためにも人としての心構え、そして地域をリードしていき、別府青年会議所のメンバーが地域のオピニオンリーダーとしての心構えを意識し取り組んでいくことを目指します。 - 青少年健全育成
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少子高齢化社会が進むにつれて、子どもの大切さが増しています。
変化の激しい時代の中でグローバル化や超スマート社会の到来、 子どもたちが現在何を求めているのか何が必要なのか考え
社会で活躍する力を身に付けることができる今の時代にあった持続可能な事業を構築します。 - 未来の可能性を拡げる青少年健全育成
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「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」パーソナルコンピューターの父とも呼ばれるアラン・カーティス・ケイ氏の言葉です。
現代はテクノロジーの急速な発展により、未来について様々な可能性を秘めた状況です。
今後の未来は私たちも想像できない社会がやってくると考えています。
未来が予測しづらい中、子供たちにとって大切なことは、自分自身の未来に夢を描き、なりたい自分に向って努力していく主体性が必要です。
子供たちが主体性を持って未来に向かっていける機会を提供し、未来に対して夢溢れる選択、そして可能性を拡げる機会を提供できる事業を構築していきます。 - 別府の魅力を発掘し夢溢れる未来に繋がる地域事業
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別府観光の父、油屋熊八氏は地域の魅力を発掘、そして発信し地域を活性化させました。
先人が築きあげた足跡に感謝し、国際温泉観光文化都市として築かれた別府市の魅力を発掘、発信していくことで地域がより明るく豊かな社会へ繋がる事業を行います。 - 国際交流
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別府市は国際観光温泉文化都市として国際色豊かな文化があります。
日常的にも観光客だけではなく、多くの留学生がいることから世界の様々な文化に触れる環境がある中で、より世界の文化を理解し価値観を共有することで地域の可能性を追求していきます。
また、別府青年会議所は、中華民国台北市陽明山國際青年商會と姉妹締結を結んでいいます。
昨年から再調印を行った友情を継続し、深めるために情報交換や交流を行います。 - 最後に
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私が生まれ育った場所は別府市の亀川地域にあります、亀川商店街です。
小さい頃、商店街には商店が溢れ、商店街を歩くと大人に「おう!元気やな!」「ちゃんとせえ!」など、声を掛けられる日常があり、今よりも大人が近かった思い出があります。
祖父は商店街を夜間、歩く人に対して「暗い中歩くのは可哀想だ」と街路灯を建て、父は「商店街のゴミが問題だ」と無くなる様にとエコステーションを作りました。
父や祖父が商店街の為に、お祭りや様々なイベントに取り組み、夜には豪快に飲んで大人が子供の様にはしゃいでいる姿が印象的でした。そんな背中になりたいと、子供ながらに憧れを感じていました。
街には父や祖父、そして地域の先輩方が人や街を憂い、そして想い、その時代ごとに最善を尽くし作り上げてきたもので溢れています。
その積み上げてきたものに感謝し、これからを牽引していくべき私たちが次の世代により良い形で繋いでいける積み重ねが「別府の夢溢れた未来」に繋がることと私は信じています。
我々の団体はそんな地域を牽引していけるリーダーを輩出していけることに誇りを感じ、今年度も最善を尽くし、自身の成長の為に挑戦していく意志を持ったメンバーと取組めることに誇りを感じます。
別府の明るく夢溢れる未来を目指し今年度、挑戦していきます。
一般社団法人 別府青年会議所
第49代理事長
堀 雄太朗